2012/05/18

龍勢まつり


龍勢まつりとは 龍勢まつり 龍勢の構造 龍勢の製法
 
[1]
打ち上げの順番がくると、自分たちの龍勢を櫓までかついでいきます。
待ちに待った瞬間がやっと訪れ、若衆の顔は紅潮し気勢が上がります。
1年間にわたって構想を練り、丹誠込めて作り上げた龍勢をお披露目します。年に1度の若衆の花道です。
[2]
高さ約20メートルの打ち上げやぐらに龍勢をセットします。
細心の注意を払いながらロープで引き上げ、導火線を付け、打ち上げ方向を定めます。関係者は思わず手を合わせ成功を祈ります。
準備が完了すると、やぐらの上でオンベイ(幣束)を振りながら、「東西、トーザイー、ここに掛け置く龍の次第は~、…(中略)…これを椋神社にご奉納~。」と口上(こうじょう)を述べて披露し、やぐらを後にします。
  [3]
点火の一瞬を数万人の観客が息をのみ待ちます。
やがて導火線に火がはいり、点火と見えた瞬間ごう音を発し、一瞬に300~500メートル上空に昇りつめます。
成功すると大拍手がわき起こり、製造した流派に喝采を送ります。
  [4]
昇りつめた龍勢は、落下を始めるやいなや仕掛けを披露します。
直径数メートルもの大落下傘で吊り止めて、花火や色煙に飾られて、ゆっくり弧を描きながら空中を遊泳します。観客の拍手や歓声がいっそう増し、構想どうりの展開に、頭領の目頭が熱くなる一瞬です。
  [5]
しかし、いつも成功するとはかぎりません。
固めた火薬に隙間などがあると一瞬に火がまわり、ツツッパネ(筒がはねる)をおこします。爆弾が炸裂したようなごう音と共に、龍勢はこっぱみじんに砕け飛びます。
また、火薬がかたすぎたり燃焼が遅すぎたりすると、炎と白煙を出し続けるものの噴射力が弱く、上昇することができません。このような龍勢をイヅクマリ(居たままうづくまる)と呼びます。また1年、構想の練り直しが始まります。